2010/02/07

Le jeu de l'assiette / フレンチ / 代官山

one of the best restaurants I've ever visited !
またまた素敵なレストランと出会ってしまいました。どうやってこのレストランの情報を見つけたのかは忘れてしまったけど、ずっと行きたいなーと思っていて、ブックマークに保存されてたレストラン。美味しいものbuddyのJちゃんとごはんできる機会はなかなかないので、行けないなあって思ってたんだけど、今回は同僚のNさんが付き合ってくれることになって、いき揚々と予約の電話をしたはいいものの、「土日の予約は2月7日までいっぱいです、、」とのこと。すぐにNさんに連絡して、7日どうどう?って聞いたらOKがでたので、すぐに電話をかけなおし、最後のテーブルをゲット。そしてこのレストランに足を運ぶまで約1か月、、、。時間とか微妙に記憶があやふやになっていたんだけど、2日前にちゃんとお店からリコンファームの電話もかかってきて、、、なんてすばらしいお店なんでしょう。これだけでも好感触。そして当日わくわくしながらお店へ。

wine
お酒を飲むとお腹がいっぱいになってしまうのと、アルコールがだんだん苦手になってきているので、私はいつもスパークリングのお水(サンペレとかペリエとか)だけを頼むことが多いんだけど、Nさんはワイン通なので、グラスワインを注文 :-) 名前を聞いてもフランスワインはさっぱりわからない私。ワインリストもすごく充実していて、Nさん曰く「よいワインを適正(かつ良心的)な価格で置いてる」とのこと。私はこないだCasa dell' amanteで出会ったカベルネのジュースが感動的だったので、それを期待して、ガメイから作られたグレープジュース(スパークリング)を注文。このジュースはねっとりとした甘さが口に残る感じだったのでちょっと失敗だったかな。
Amuse-bouche

飲み物を注文したらすぐに運ばれてきたのが、アミューズ4種。これがもう見た目だけで楽しませてくれるというか、「えっ、何がどうなってるの」って感じの物体で、お店の人が一つ一つ説明をしてくるんだけど、「おおー」「ええー」と驚くしかない、笑。左のマシュマロみたいなのは、お米のメレンゲ、というか、おもゆをつくってお米の部分を捨てて、それを泡立てたものなんだって。なにその斬新。アオサのチップスだとか、和の使い方がすごすぎる。あとはプチピザってのがあって「中からトマトのジュースが出てきますので、一口でお召し上がりいただくと、口のなかでピザが完成するんです」って説明を受けたんだけど、ほんとにその通りで、「これスナックで売ったらまじ売れるよね!!」と二人で感動しきり。
bread and butter

ランチのコースは3,500円から。しかしこの3,500円のコースで、お魚とお肉が楽しめてしまう驚異のコストパフォーマンス。すごいすごすぎる。
バゲットとともにサーブされたのは2種類のバター。ひとつは無塩で、もう一つはパラパラと岩塩がまぶされたもの。高橋シェフはメゾンカイザーにいたこともあるということなので、パンの美味しさもお墨付き。いやもうこのパンとバターだけでも幸せです。
Hors-d’ouvre du jour
オードブルは3種類。前日にメニューをチェックしていた時には「国産オックステールとあわび茸のラビオリとそのコンソメ」っていうメニューにひかれていたんだけど、「本日の前菜」の内容を聞いたら、、、もうどっちにしていいかわからなくなっちゃって、でも何となくさっぱりしたものが食べたい気分だったので「本日の前菜」をチョイス。イカのタルタルや、さっとあぶったものを中心にした一皿だったんだけど、イカがあんまり好きじゃない私なのにすべてが完璧にまとまっていて、あっという間に平らげた。柚子の風味と辛子の風味のコンビネーションがすごかった。
Poisson du jour

本日のお魚。しっかり説明を聞いてるのに、3秒後には忘れてしまうチキン頭。たぶん真鯛(でも鯛ってこんなに肉厚なもの?)のグリルなんだけど、説明によると60℃の温度で、じっくりゆっくり火を通して、最後に周りをカリっと焼いてあるらしい。はじめて聞いた、そんな調理法。しっかり焼きつけられたポワレが好きな私だけど、このはじめての食感にはほんと感激。半生の部分は「とりわさ」みたいな食感で、これがお魚とは思えない。ごぼうのソースもものすごい絶妙だったし、、ああ、美味しさを伝えられるボキャブラリが少なすぎる
Filet de chevereuil Ezo légèrement cuit, sauce grand veneur
メインは「本日のお肉料理」のあべ豚(あべさんという人が飼育している豚らしい)にちょっと心ひかれながらも、初心貫徹で蝦夷鹿のローストを選択。3,500円のコースはもともともも肉のローストだったんだけど、この日は特別にフィレでも出していただけるということだったので、迷わずフィレにしてもらう。これまた絶妙に火を通されたフィレに、赤ワインのソース、ビーツ+オレンジのソース、そしてバルサミコベースのソースをいろいろ組み合わせたり、周りにあるいろんなお野菜やキャラメリゼされたリンゴなどと組み合わせたりして、いろんな味が楽しめて素敵すぎ。「ああ、もうふた切れしかないよ、、」「ああ、あとひときれ、、」「ああ、もうなくなっちゃう、、」とうるさい感じで頂きました。もっと食べたい。
Les desserts

そしてデザート。デザートは3種類から選べて、ひとつはココナツのムースにカシスのソースが入ったもの+ヨーグルトのアイス、2つ目はイチゴのエクレアとピスタチオアイス、3つ目はバナナづくしのデザート。私はバナナ苦手なので3つ目は迷わなかったけど、ヨーグルトアイスにひかれるけど、、、でもやっぱりイチゴ :-) でもイチゴにしてよかった!!イチゴカスタード、ピスタチオのスポンジ、さらにイチゴカスタード、チョコレート、ホイップクリームにフレッシュいちごとぜいたくなレイヤーに、"crumble"を使ったこのエクレアの生地は高橋シェフのスペシャリテということで、、もう筆舌に尽くしがたい美味しさ。5個ぐらい持って帰りたい。
Cafe ou Te
食後のコーヒーや紅茶もいろんな種類があったけど、私は口のなかをさっぱりさせたかったのでレモングラスベースのハーブティーを選択。たっぷりとポットでサーブされて、かなり長い時間おしゃべりしながらお茶を楽しめた。お茶を飲んでしまったあと、さらにミニカップで「口の中がさっぱりしますよ」とミントの香りのお茶をいただいて、、すべてがこう至れりつくせり。

とにかく感激しまくりのこのレストラン、この内容で3,500円っていうコースがまずありえないお得感だし、なによりサービスが素晴らしくて、、、「今日次の予約とっちゃおうか」って本気で思ったほど素敵な時間でした。
ミシュラン一つ星もなっとく。夏野菜が使われるころにまた行きたい!

Le jeu de l’assiette [HP]