2007/12/22

Les Créations de NARISAWA (2nd visit) / フレンチ / 南青山

FOIE GRAS poêlé aux fraises(フランス・ヴァンデ産フォアグラとイチゴのコンビネーション)
12月22日にJちゃんと2回目の来訪 :-) 12/1に訪れたときに、「実は22日もくるんですが、メニューって大きく変わりますか?」と聞いてみたら「そんなに大きくは変わらないですねー、、でも違うメニューが召し上がられたいようでしたらリコンファームの時に、その旨お伝えいただければ違うメニューを準備させていただきますよ」とのことだったので、前日は1日中リコンファームの電話をいまかいまかと待ち続けた私。でも結局かかってきたのが6時ぐらいで、ちょうど忘年会に向かうために地下鉄に乗っていた(笑)タイミングわるーい。2回目の電話も3回目の電話も気づかなかったので、忘年会をちょっくら抜け出して自分からお店に電話して、「できれば1日とは違うメニューをいただきたいのですが」と伝えてみたら、「すべて違うものには出来かねますが、できる限り違うメニューをご用意させていただきます」と快諾してもらえた :-) 「どれくらい違うんだろうねー」と楽しみも増え。

左:メヒカリのフリット/右:NOIX de coquille Saint-Jacques et pomme de terre en salade(三陸の活ホタテ、ジャガイモのサラダ)

アミューズは、前回と同じメヒカリのフリット。今回もふっくらカリカリで美味。そして前菜1はホタテとジャガイモのサラダ。何度も言うようだけど魚介苦手、特に貝類が苦手な私はホタテもあまり得意じゃないんだけど、このサラダは、、、言葉で言い表せないほど美味しかった。写真の黄色いのがジャガイモなんだけど、、これはどういう品種なんだろ。以前母が送ってきてくれた北あかりに近いような気がするけど、それよりもっともっと黄色くて。ソースがホタテと野菜、じゃがいものすべてにマッチするようなもので、あー、美味しかったなー。なんといっても盛りが綺麗すぎる時点で、ノックダウン。
前菜2はフォアグラ(トップ写真)。これも一口目は衝撃の美味しさだったなー。私はフォアグラは結構しっかり火が通ってるのが好きなんだけど、最初の一口は外側がカリっと香ばしい感じで「おお!これは!」と思った、、んだけど、かなりポーションが多くて、厚みが増すにつれてけっこうレアな部分がふえて、フォアグラ特有の舌触りが気になりはじめ、「ちょっとクドい、、」と思ってしまった。イチゴが口の中をさっぱりさせてくれたのでなんとか完食できたけど、半分ぐらいのポーションでもよかったかも、と思った1品。
左:AMADAI croustillante à la ravigote(山口県、萩の甘鯛のクルスティアント、ワラヴィゴットソース)/右:PORC de Meishanton, -wasabi-(茨城県、塚原牧場の梅山豚~わさび~)

メインは、甘鯛と豚から。前回のポアレのあまりの美味しさに、ナリサワのお魚の扱いに信頼を置いた私。さらに注文のときにクルスティアントというのが何かと聞いたら、ウロコごとから揚げにしたものだということだったので、安心してポアゾン(←かぶれてる)。Jちゃんはポーク+わさび。これ、前回来たときに7800円のコースに含まれてたメインのお料理で、「美味しそうだなー」と思ってた記憶があるので、ちょっと楽しみ。(人の選んだメインだけど:笑)。んで、運ばれてきた甘鯛を一瞬見たときは「なんで歯がついてるんだろう、、」と思ってしまったほど、ちょっとビジュアル的にグロい感じだったんだけど、さっくりふんわり、味はやっぱりハズレなく。でも私は前回のポアレのほうが好きかも。Jちゃんのポークは、近くにふわりとわさびの香りが広がって、でも生わさびのあのトゲトゲしい感じはぜんぜんなくて、イメージ的にはローストビーフにホースラディッシュつけて食べてる感じかな。
左:Marrons en cocktail(マロンのカクテル)/右:Le sucré et le salé breton(甘味と塩味、ブルターニュ風)

プレデセールはマロンのカクテル。洋酒(コニャック、かな?)の味がしっかり生かされたこのデザートは、前回のリンゴ+八角より、サプライズはないけど、安心していただける味。そしてデセールは「甘味と塩味、ブルターニュ風」というメニューからはそれがどんな形態なのか、どんな味なのか全く想像がつかなかったんだけど、、、このデザートがテーブルに運ばれてきたときの「いまさらどうして牡蠣が!!」という衝撃と言ったら。もちろん今回も注文のときに「何か苦手な食材はございますか?」と聞かれたんだけど、メニューを見る限りは食べられないものはなかったので「大丈夫ですー」と答えたんだけど、まさか!まさかデザートに牡蠣なんて、、、とまた「牡蠣トラップ」にかかってしまったと0.5秒で気持ちが日本海溝より深く落ちこんだけど、実はこれ、牡蠣の殻をプレートとして使ってるだけだった。もー、ほんとびっくりしたよ。で、これは前回Jちゃんがオーダしたサバイヨングラタンと似た感じで、甘さがちょうどよいカスタードクリームの中に、りんごのピュレと、塩味の海草からできた?クッキー(のようなもの、説明してもらったけど忘れた)が入っていて。クッキーの部分とクリームを一緒に食べると「おお!甘い!そしてしょっぱい!さらにまた甘い!」と、まあ、ボキャブラリは相変わらずないけど、まさに「甘味と塩味 :-)」。不思議なデザートだったなー。でも牡蠣の殻を使うのはやめたほうがいいです :-) 成澤シェフがテーブル挨拶にこられたときに「デザートが衝撃でした」と言ったら「どうしていまさら前菜が出てくるんだと思ったでしょう?」と。いやまさに。
Les Mignaridises de "Le création de NARISAWA"

さて、締めくくりは例によってミニャルディーズ。今回はクリスマスが近いということもあって、ワゴンにはクリスマスの飾りつけが。そのせいで微妙にチョイスが少ない気がする(笑)。前回美味しかったガトーショコラは「ちょっと多めにください」って言おうと思ってたのに、今回はなかったし、Jちゃんが絶賛してたイチジクのタルトもなし。しかもマカロンも二人で同じものはダメです、と前回なかったルールが発生してたし ;'-(
でも今回絶対食べたかったのが、前回「なんでマシュマロ?」と思って頼むことすらしなかったマシュマロ。でもその後bayareaさんのところでこんな記事を見かけてしまい、「もしかしてあのナリサワのマシュマロはすごーく美味しかったのかも、、、」と後悔の嵐だったので、今回は絶対食べるぞーと気合を入れていたのです。(今bayareaさんのところ読んだら、コメントでナリサワに言及してる人がいるわ!)、んで、どうだったかというと、「何か違う気もするけど、わからない」という結論。だってマシュマロなんてずいぶん食べてないし、、、どんなだったか忘れちゃったもん :-) たしかにモチモチして美味しかったけど、あのガトーショコラのように絶賛に値するものではなかった :-) あー、、ガトーショコラ食べたかった、、、、。
1回目の来訪と、2回目の来訪、どっちがよかったかといえば、総合的に見て2回目、かな。やっぱり前回は前菜の1品がスープだったので、おなかの満足度はデザートでまかなった感じがあったし。今回はサラダ+フォアグラだったので、ボリュームがたっぷりな感。
前菜とプレデセールは今回の勝ち、メインとデセール、ミニャルディーズは前回のほうがよかったな。
ちなみに隣のテーブルのカップルが、4500円のコースをオーダしていたみたいだったけど、前菜は私たちと同じもので、メインやデザートは、前回私たちがいただいたものと同じだったので、メインと、デザートを変更してくれたみたい。
なんにしてもこのレストランは本当に美味しくておすすめです。

2007/12/01

Les Créations de NARISAWA / フレンチ / 南青山

12月1日、Jちゃんとともに。前回は、体調が悪くてあまり食欲のなかった私だけど、いまやすっかり食欲も戻り(いやむしろ戻りすぎの感が否めない)、美味しいものを食べることが唯一の楽しみになりつつある今日この頃、いやそれじゃいかんだろうという話もあるが触れないでおく。今回のレストランは、南青山にあるフレンチレストラン、Les Créations de NARISAWA(ル・クレアシヨン・ド・ナリサワ)。かなり前にblogで見かけて、ずっと「行きたいなー」と思っていたレストランだったので、今回は私が予約担当 :-)。完全予約制で毎月1日、朝の10時から次の月の予約がはじまるこのレストラン、12月の予約はつまり11月1日にはじまるわけなんだけど、かけてもかけても電話がつながらない。で、Jちゃんにもヘルプを頼んだんだけど、そしたらJちゃんは1日、私は22日と、ほぼ同時にラストの席が取れてしまい。(私は1日はもう空いてないと言われたので私のほうが後だったのね)、キャンセルするのももったいない!ということで、1回目の来訪 :-)


sonyのオフィスビルの一角にあるお店は、青山1丁目の駅から歩いてすぐ。さすがに今回は迷いませんでした :-) (私1人だったらたぶん迷ってた)。レストランに近づいていったら、中からドアが開けられてホステスがお出迎えしてくれた。おおー。なんかこういうのっていいよね。白とダークブラウンでまとめられた落ち着く店内に案内され、パリパリに糊付けされたナプキン、お店の名前が刻まれた、ずっしりとしたクリスタルのプレートを目の前に、アペリティフにシャンパンでもいただきたい気分だったけど、あまりにのどが渇いていたのでいきなりサンペレで。(ちなみにこの日は、シャンパンと、洋ナシのジュレをシャンパン(orガス水)で割ったものが用意されてました。
左:メヒカリのフリット / 右:Le Potager d'hiver au fromage fondu(冬の菜園、チーズフォンデュソース)

アミューズはメヒカリのフリット。メヒカリって魚だってこと以外は何かはわからないけど、しっぽがサクサクで美味しかった、笑。前菜の温野菜は、いろんな野菜が入ったガラスのプレートがまず置かれて、目の前で、チーズフォンデュソースがぐるりとかけられ。このフォンデュソース自体ももちろんだけど、それぞれの野菜がほんっと美味しくて、しかもところどころに入ってる洋なしが全体の味をしっかり引き締めてて、「料理にフルーツご法度(e.g.酢豚のパイナップル)」を公言してやまない私たちでも、「これは、、、いいね」と。
左:パン(フォカッチャとバゲッド) / 右:Cappuccino de soupe de poisson au safran(サフラン風味のスープ、ド・ポワゾンのカプチーノ)

パンはフォカッチャとバゲッド。バターではなくオリーブオイルとともにサーブされたパンは、いつものように美味しいソースをぬぐぬぐして食べる :-) 「デザートあるから、、」となかなかパンをもりもり食べるのは控えめにしてたんだけど、バゲッドがやはり美味しい。あれはもうかみ締めるほどに味が出てくるスルメパンだよ。あ、オリーブオイルも絶品。ものすごいフルーティ(というのが正しい表現かはわからないけど)で、風味豊かで、すっごく美味しかった。
スープは、"サフラン風味のスープ、ド・ポワゾンのカプチーノ"と書かれていたので、どんなスープだろう、、と思っていたらブイヤベース。魚介苦手の私は、やっぱりブイヤベースとかは苦手で、しかも魚介の味を前面に押し出すために、あまり強いハーブとかが使ってなくて、最初の一口で「これは全部はムリかも、、、」と思ったけど、途中から慣れてきて全部いただいた。私にとって魚介のスープは、やっぱり「すっごく美味しい!」ってものにはならないんだけど、チョッピーノとか好きな人にはたまらない一品かもね。しかし食器が、、、いちいちかわいい。
左:Bar poêlé et fleur de colza au yuzu(鱸のポワレと菜の花、ゆずの香り) / 右:Pomme au anis étoilé (紅玉の八角風味)


メイン。この日のメインは3品で、トップ写真はJちゃんが選んだラム。私は珍しくお魚をチョイス(白身魚のポワレはそれなりに好きなのです)。もう1品は松坂牛だったんだけど、「レバー(Foie)と腎臓(Rognons de bœuf)」だったので、勇気が出ず、笑。
んで、このポワレの美味しいこと!今までの人生で食べたポワレの中で(魚自体そんな食べないけど)、一番美味しかったって言っても過言ではないぐらい美味しかった。菜の花がたっぷり入ったソースも残すのがもったいない美味しさで、「ああ、パンを食べたらデザートが食べられなくなる、、」と思いつつも、ソースがなくなるまで食べちゃった。魚の皮も普段は絶対食べられないのに、パリっと香ばしく焼かれた皮が美味しくて、、、ボキャブラリ少なすぎだけど、ほんっと美味しかった。私の中のベストオブポワレ :-)
で、ここからデザートが始まるのです。1品目は、アニス風味のゼリー、紅玉のジュレ、フロマージュブランが3層になったデザート。私はアニスもあんまり得意じゃないけど、さっぱりして美味しかった。なんかこうやって書いてると、私ってほんと美味しいもの食べてなくて好き嫌いがおおいんじゃないかって気になる :-) (or許容範囲が広くなったのか)
左:Kumquat au Chocolat(金柑・ショコラ) / 右:Savayon de marrons gratiné(マロンのサバイヨングラタン)

デザート2品目。私がチョイスしたのは金柑とショコラのデザート。Jちゃんはマロンのサバイヨングラタン。どちらも美味しかったけど、よりフォトジェニックなのは私のほう :-) しかも右中央あたりにある、丸い物体。最初これ丸く作った氷かと思ったんだけど、ぶにぶにしてるの。何だろうと思ってたらお店の人が説明してくれて(Jちゃんとデザートトレードしようとした時にちゃんとお皿の交換をしてくれたのです)、なんとこれは、コアントロと、アルギン酸(と、言われたけど、おそらくアルギン酸Naと思う)を混ぜたものを、注射器のようなもので塩化カルシウム溶液にゆっくり注入して丸い形を形成したものらしい。おおーまさに料理は化学だね。(ちなみに、アルギン酸Naはカルボキシル基を持つので、これが、塩化カルシウムに含まれるカルシウムイオンと結合して、膜のようなものを形成するっぽい)。「いくらのような食感ですよ」と説明されたソレは、ぷちっとしたあとにトロリとコアントロが流れだしてきて、、、不思議すてき。
Les Mignaridises de "Le création de NARISAWA"

そしてここからデザートのメインイベント、ミニャルディーズなのです。ワゴンでごろごろと運ばれてくるデザートから、好きなものを、好きなだけ。一番楽しみにしてたナリサワ名物?マカロンは、驚きの大きさで(直径2cmぐらい?笑)、10種類のフレーバー。「全部食べてみたいなー」とは思ったけど、さすがに気がひけて、ナリサワのスペシャリテであるショコラローズと、ホワイトラベンダーのものをチョイス。あとはレモンタルト、エクレアにカヌレ、そしてローズ風味のガトーショコラ、サバラン。明らかに食べすぎです。マカロンも美味しかったけど、やっぱり一番美味しかったのはガトーショコラ。まさに「チョコのお菓子」と形容するにふさわしいしっとりしっかりずっしり感で、でも「あと5cmは食べられるな・・・」と思ったのは内緒。
もちろんコーヒーや紅茶、エスプレッソなどのカフェもデザートのときにサーブされるけど、そのあとに(おそらくレモングラスの)ハーブティまでサービスしてもらって、ゆっくりおしゃべりしながらデザートを楽しんだ。お店を出るまでにたっぷり3時間半、美味しい食事と贅沢な時間。
デザートを食べているときに、「記念に今日のメニューをいただいてもいいですか?」と聞いてみたら「もちろんですよ、ご用意しますね」と快諾してもらって、てっきりメニューだけもって来るのか(メニューもものすごくきれいです)と思いきや、ちゃんとクリアファイルに入れられ、ビジネスカードまで。こういう細やかな気遣いって、、、すごいよね。
ディナーは15,000~と、ちょっと特別なoccasionじゃないと手が出せないこのお店だけど、今日いただいたこのランチはなんと4,725円。ワインとかを頼んでないので、サービス料を入れても1人7,000円以下で、この満足感は素敵。
ランチはほかにも7,350円、 12,600円とあるけれど、食事的にものすごい量になるのと、デザートを楽しみたい人は、4,750円のコースで十分だと思いますです。はい。
ほんとに予約を頑張る価値のあるお店だと思う。おいしゅうございました。
ちなみにこのお店、例のミシュランガイドのone starに選ばれたそうです。

2007/11/25

箱根 / Hakone

<芦ノ湖スカイライン / Asinoko Skyline>
日没の赤富士 / Mt.Fuji at sunset

11月25日、フランス人のEと、イギリス人(でも心は日本人より日本人)のIと、会社のNさんと一緒に、箱根ドライブ。

<箱根湯本 / Hakone Yumoto>
回転焼き / Japanese round pancake & 河原 / bridge

<芦ノ湖 / Lake Ashi>
芦ノ湖 / the sign & 芦ノ湖から富士山を臨む / Mt.Fuji and swan boats

<桃源台~大涌谷 / From Togendai to Owakudani
ロープウェイ / the cable car

<大涌谷 / Owakudani>
硫黄源泉の硫化水素ガス / The hydrogen sulfide gas
黒タマゴ / black eggs

源泉 / source of hot springs

2007/11/10

タツヤカワゴエ / イタリアン / 代官山

11/10/2007, Jちゃんとともに。
もう11月です。今回の美味しいもの食べよう会のためにJちゃんが選んでくれたレストランは代官山にあるタツヤカワゴエ。代官山初上陸(?)です。12時半からのランチの予約に「迷うかもしれないしー」と12時に渋谷で待ち合わせ。地図をぐるぐるまわしつつ(←それがイケナイ)ひたすら歩いて行ったんだけど、渋谷駅から徒歩8分のはずのそのお店についたのはちょうど12時半だった :-) 方向音痴なワタシタチ。Jちゃんいつも頼りにしてゴメン。
私はまったく予備知識なかったんだけど、このタツヤカワゴエ、かなり有名なお店らしく、シェフのカワゴエさんは若きイタリアンシェフとしてかなり名を馳せている人らしい。ちょうど私たちが訪れたすぐ後に、テレビでも紹介されていたらしいよ。コンテンポラリな店内は、ゆったりとした時間が流れていて、カップル率高しだけど、とても落ち着く感じ。ちなみに一番人気はキッチンが見える席だとか。うんうん。それはそうだよね。

今回は私の体調があまり良くなかったのもあって、飲み物はサンペレとパンナだけにして、アルコールは自粛 :-) トップ写真は1品目、坊ちゃんかぼちゃの柔らかいムース。坊ちゃんかぼちゃが何たるかは知らないけど、かぼちゃのふわふわムースはかなり好みの味。添えられたクルトンも絶妙なアクセント。

前菜が続きます。左:地鶏の焼きパテ、自家製マヨネーズ添え、右:鯛のカルパッチョ野菜キューブ。地鶏の焼きパテを食べて「おお、つくね!」としか表現できないいつもながらの私たち。そういえばStrasbourgで、地鶏の寄せものを「おお、鶏そぼろ!」と言っていたのも記憶に新しく。「私たちってなんだかこんなの多いよね」というところで意見が一致。鯛のカルパッチョは、ほんとに1コ1コの素材を大事にしている感じで、決して強い味がついているわけでもなく、塩味が強いわけでもなく、お刺身を食べてるみたいな感じだったよ。(←魚介嫌いだけど鯛のお刺身は割と好き)

さらに前菜。ホタテ貝のスフォルマート蕪のソース。実はこのお店でもオーダーのときに「何か食べられない食材とかはございますか?」と聞かれたんだけど、今回はちゃんと「牡蠣がダメです」と答えたわたし ;-) 「では、ホタテのような貝は大丈夫でしょうか?」といわれたので、お、何かホタテモノが出てくるのだなという予想はあったけど、こんな形で出てくるとは。スフォルマートっていうのは細かく切った素材を型に入れて焼く調理方法のことらしいんだけど、和風味の蕪のソースと、、、これはさつま揚げっぽい(←いい加減ボキャブラリの少なさを認めたほうがよい)。
お料理の〆はパスタ。この日はラザニアで、ポーションはそんなに多くないけど、しっかりとした味付けで、これまたソースをパンでぬぐいきっていただきました。

デザートは2品。まずはパイナップルのゼリーで口の中をすっきりと。最初のデザートは、ジェラードが出てくるところが多いと思うけど、パイナップルのゼリーってのもなんか不思議な感じ。
そして最後のデザートは、アメリカンチェリーのシフォンケーキ・・・・なんだけど、私の前に運ばれてきたのは、Happy Birthdayと名前の書かれた、ろうそくがあたたかく点るプレート。Jちゃんが予約のときに私のお誕生日お祝いのお願いをしてくれていたらしく、「おめでとー」と目の前に置かれたプレートを見て、ちょっと涙が出そうになっちゃった。いやたぶん出てた :-)
今年の誕生日は、ほんとに人生の中で一番悲しい誕生日だと思ってたけど、Jちゃんのおかげで美味しいご飯を食べることができて、心から笑うことができた。
ありがとJちゃん。方向音痴のワタシだけど、ずっと友達でいてね。

タツヤカワゴエ

2007/10/19

Ristorante MACCHERONI / イタリアン / 自由が丘

これももう1ヶ月も前の写真たち :-) 
「自由が丘に隠れ家的なレストランがある」と、このリストランテ・マッケローニを知ったのはいつのことだったか。それからずっと「行ってみたいなー」と思っていて、ついに念願かなって行ってまいりました。(が私はリクエストしただけで予約も自分でしてないし :-))。
��0人ほどのキャパしかないカウンター席のみのお店で、若きシェフがすべて一人で切り盛りするというこのレストラン、夜は4000円のお任せコースのみ。予約のときに食べられない食材とかを聞いてくれるらしいんだけど、ここはとりあえず「お任せ」で。席について、お料理がサーブされるまで、何が出てくるかがわからないというドキドキ感。しかもカウンター席なので、キッチンがすべて見渡せて「次は何が出てくるんだろう、、」と想像も膨らみ、とっても楽しい。私は基本的にカウンター席大好きなので(親しい人なら、向かい合って座るより、隣のほうが話しやすいし、もちろん何よりキッチン見えるのが大好き)、わくわくしながらシェフの手さばきを観察。

お任せコースの構成は、前菜4品、スープ1品、パスタ(and/orリゾット)2品、メイン1品。飲み物とデザートは別オーダー。最初にスパークリングワインで乾杯して、さて料理に臨みます。

最初の前菜。左はサーモンのタルタル、右はイイダコの温かいサラダ。いきなり魚介責めです、笑。(私は魚介が基本的に苦手)。イイダコのほうは、ソースに潮の香り満載で、ちょっとつらかったけど、サーモンのタルタルは美味しかった。


次の前菜は、アスパラとアボガドのフリッターと、トップ写真の白子。白子!白子ですよ奥さん。実はわたし白子が見た目もテクスチャもかなり苦手。どうしよう、、とちょっと落ち込みながらも、ビジュアルに助けられなんとか完食。やっぱりテクスチャがあまり得意じゃないかも、、、と思いつつも、それほど抵抗感もなく食べられたのは、かなりすごいことなのです。
ちなみに、お料理と一緒にサーブされるパンも、シェフの手作りらしい。すごい。シェフ、すごいよ。フォカッチャめっちゃ美味しかったよ。


左はきのこのスープ、右は牡蠣のリゾット。スープはテクスチャがかなり重めで、油分が結構大目だったので、なかなか冷めなくて口のなかやけど寸前 :-) 残ったスープをパンでぬぐって食べちゃうほど、スープというよりはさらさらしたソースのような。
そして、リゾットは・・・・牡蠣です。牡蠣だったのです・・・。イイダコ、白子と、すでにかなり高いハードルを越えてきた私なんだけど、牡蠣は、、さすがに無理でした(牡蠣にはトラウマがあるのです)。しかも私のプレートにはこれでもかって言うぐらい牡蠣が入ってて、ちょっと泣けた。リゾットの味はほんとに美味しくて、残すのすごく申し訳ない気持ちだったけど、無理して1個食べて、やっぱりダメっていう結論に自分の中で至ったので、牡蠣には手をつけず。まさか牡蠣がでてくるなんて思っていなかったので、、、これからは苦手な食材聞かれるレストランでは牡蠣って言うのを忘れないようにしよう、と思った一瞬。

そしてパスタ。最初は「じゃがいも?」と思ったのはなんと栗で、パスタももちろんシェフの手打ち。しかもこのフィトチーネ自体にも、栗が練りこまれているという念の入りよう。栗パスタなんて斬新すぎ。そのせいなのか、パスタ自体がものすごくしっかりした食感で(ぷりぷりした感じはまるでなくて、ぎし、ぎし、とかみ締めて食べるような感じ)、面白かった。もうこのあたりで、おなかがかなりいっぱい。でもまだメインがあるのです。この日のメインは、ラムの煮込み。クスクスのような、マッシュドポテトのような、パスタの上にこってりラム。「苦しい、、」といいながらがんばって食べたけど、半分ぐらいでギブアップ、、、シェフごめんなさい。

でもなぜかデザートは食べる私たち。でもさすがに1人1個っていうほどおなかにキャパが残ってなかったので、1プレートオーダしてシェア。ジェラートは何種類かあったんだけど、ピオーネのジェラートっていうのが珍しくてそれにした。味はまさにピオーネ。凍らせたピオーネ食べてるみたいだった。(いやそれより滑らかだからもっと美味しい)。デザートの後はコーヒー。私はマキアートで。デザートやコーヒーはコースには含まれていないんだけど、どれもものすごく良心的なお値段で(コーヒーとか300円ぐらいだった気がする)、もうCP高すぎ。
結局この日は、1人6000円ぐらいで、食べきれないぐらいのお料理をいただいてしまって、私はちょっと好き嫌いが多すぎたので、この日のメニューは「おお(困)」と思ったのもあったけど、うわさによるとこのレストラン、何回足を運んでも二度と同じメニューには出会えないほどの、創作力あふれるお店なんだそう。お料理の出てくるペースもゆっくりなので、ほんっとにのんびり時間をすごせて、贅沢な時間をすごすにはもってこいのお店だと思う。大事な友達、大事な人と、また行きたいよ。