2006/03/13

Simply Power / USBフォン for VoIP

そんな昔のことじゃないのに、「テレホーダイ」なんていうサービスを嬉々として利用して寝不足になっていたのはいったいいつのことだったか思い出せなくなるぐらい、PCを取り巻くインフラはすごい勢いで進化して、いまやADSLやケーブル、FTTHが当たり前の時代。いまどき「ピ~、ゴロゴロゴロ~」ってやってる人っているんだろうか(出先でダイヤルアップPPP、ってのは別の話で)。通信インフラが進化すればそれに関係した周辺機器やソフトウェア、サービスが進化するのも当然の話で、MSNやYahoo、AIMなんかのメッセンジャー系ソフト、そして一般的に"IP電話"、広い意味で"VoIP"といわれるデータ通信を利用した電話サービスもそのひとつ。
SkypeはPCベースのVoIPサービスではおそらくもっとも流通していると思われるサービス(ツール)。大学の同級生に「Skypeってどうよ」と言われたのが2年半ほど前だったか。その時は音声チャットソフトのひとつみたいなもんだと思っていて特に興味もなかったんだけど(電話嫌いの私は音声チャットは必要ないと思ってたので)、それから半年ぐらいしてまた「Skypeのアカウント持ってる?」と聞かれることがあり、「ん、なんか持ってないと時代に乗り遅れるカモ」と思い、いそいそとアカウントを取った(笑)。

そして偶然知り合いと音声チャットをする機会があり、その音質のよさにびっくらこいた(死語)覚えがある。それまで音声チャットと言ったら、それほど試したワケじゃなかったけど、MSNメセやYahooメセでの「なんとなく全二重、でも限りなく半二重」な感じのものしか体験したことがなかったので、正直「使えない」イメージを持っていたんだけど、Skypeだと、「しっかり全二重」だし、ネットワークの調子が悪いとぷち、ぷち、と切れることはあるものの、電話と同じ感覚で喋ることができて、「コレは使える」と、親のPCにもすぐさまインストールさせ何かあったときはSkypeで連絡を取る日々(が、電話嫌いの私なのでたいていのことはメールで済ませる:笑)。

音質は悪くないし、Skypeユーザ同士なら通信費はタダだしで便利なSkypeなのだけど、vonageとかBBフォンみたいな回線にモデムをかまして使うようなIP電話サービスと違って、あくまでPC+インターネットベースのサービスなので、何が不便かというとSkype経由で電話がかかってくるたびに、ヘッドセット(マイクとイヤフォン)を差し込まないといけないところ。マイクは別にさしっぱなしでもいいんだけど、イヤフォンをさしっぱなしにしておくと着信に気づかないし、着信に気づくためにイヤフォンをさしていてもスピーカーをミュートしないようにしておくと、切り替えがメンドウだし。何よりも細いコードがパソコンからのびているのが非常にイヤ(だからマウスだってワイヤレスだし)。

まあでもさっきも言ったように音声通信をするのはごくごく限られたシチュエーションだけだったので、別にいっか、と思ってたんだけど、ある日父から「Skype用にUSBフォンを買いたいんだけど・・・」と打診されたのがコレ。メルコさんには申しわけないんだけど、このデザインはアリエナイでしょ、というダサさで、LCDもついてないし、そのSkypeのロゴはなんなのーーという感じなんだけど、日本だとこんなのしかないらしい。「アメリカだったらもうちょっと機能的なの買えるから・・」といいつつ自分が使わないのでかなり長い間放置プレイしてたんだけど、年が明けてから私がアメリカにいながらにして日本の人たちと連絡を取らなくてはいけない状況になり、アメリカの携帯は着信にもお金がかかるので長電話もできないし、ということで契約したのがSkypeIn。(私が契約した時はまだ日本の番号が契約できなかったけど、2006年3月現在050番号が契約できるようになってます)。これは3ヶ月または12ヶ月の単位で、電話番号を購入することで、一般電話からの着信も可能になるサービス。別にSkypeOutという一般電話に電話をかけることができるサービスもあって(こっちはプリペイドの従量課金)、この2つを契約すればSkypeを「電話」として使うことがほぼ可能になる。こうなるとやはり「ヘッドセット」では雰囲気もでないし、俄然私もUSBフォンが欲しくなり、父に頼まれた時はピクリとも指先を動かさなかったのに、即購入決定。「使用感を報告しまっす!」と父に言うのも忘れずに。

んで、前置きがアホみたいに長くなったんだけど、このUSBフォン、使用感がなかなかヨイのです。サイズも邪魔にならないコンパクトサイズ、でも一時期の携帯電話みたいに不安になるような小ささでもなく、手触りもよい。パソコン画面をみなくてもLCDだけで全ての操作が可能だし、画面表示は日本語(2バイトコード)にも対応。惜しむらくはボタンのクリック感がよくないことと(ちょっと固すぎる)、ぐるぐるコードが重たげで邪魔なことぐらい。私のパソコンは時代遅れのUSB1.1なんだけど、それでも通話には全く問題なし。SkypeInを持っているおかげで、友達からの電話も通話料を気にせずコレで受けられるし、使用頻度とは裏腹にかなりのお気に入りガジェットとなっている今日この頃。使用感を報告した父からも「2台買って帰国するように」との指令を受け、私とおそろいのを1台、父のリクエストでスカイブルーのを1台。スカイブルーは正直どうでしょうって感じの色だけど、仕事でSkypeを使う父には、かなりよいプレゼントになる気がするよ。
日本にはあんなのしかないとか言ってたけど、sonyから発売される(3/15予定)のコレなんかはけっこういいカモ。キーパッドはないけど、光学マウスと共有できることで、USBポートの節約にもなるし。7,980円@Amazonはちょっと考えちゃうお値段だけど。

Skype公式サイトでのアクセサリ販売ページ

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