2016/06/28

チーズを試す / おかしな日本語

そんなわけで日曜日はEの家にランチをおよばれに行ったんだけど、「Tartiflette用のチーズがあるから」と一緒に作ったのがジャガイモののグラタン。

使ったチーズは Reblochon (レブロション?ルブロション?)というソフトチーズで「このチーズは私のおきにいりなのー」とグラタンにいれる前に味見をさせてくれたんだけど、めっちゃ好みの味!
グラタンは、ジャガイモをひたすら薄く切って、ジャガイモ、レブロションで層を作って、生クリームをかけて、、と大変にシンプル。最後にニンニクを一片グラタン皿のかどっこに入れてオーブンで焼くだけ。


これがもうほんと美味しくって。
「チーズの名前なんだっけ?」って何度も聞いたけど覚えられなくて、最後にはテキストしてもらうシマツ。

「こんどフランスに買い物に行った時に買いましょ」って言ってたんだけど、ドイツには売ってないのかしらんと思って、Dに「Reblochonてどこで買えるの」って聞いたら「Scheckinにはあるっしょ(Bestimmt bekommst du den Käse im Scheck-in)」と。(Dはドイツ語で返事してくれるけどもちろん私は英語で聞いてる)

で、会社帰りにScheckinへ行って来た。

あたー!

1ホールもいらないし、頑張ってドイツ語で「1/4ください」って言おうとしたけど、口からでてきたのは英語だった(チキン)。だいたい1/4、っていうのが普通なのか、グラムで言うのが普通なのかも分からん。
普通にカウンターのお兄さんが英語で対応してくれた。チーズカウンターの敷居かなり下がる(笑)


薄く切ったバゲットににんにくをこすりつけてチーズをのせてトースト。
うまーーー!


んで今日Cに、「チーズカウンターのお兄さんは英語が話せたんだよ。そしてチーズ美味しかったよ」と話したら、「ドイツ語で頑張りなさい。ところでscamorzaってチーズためしたことある?」って聞かれて。「名前がピンとこないから多分ない」と答えたんだけど、ググってみたら見たことのあるチーズ。「スモークしたモッツアレラみたいなので、焼いて食べたら美味しいよ」って言われて、いてもたってもいられず今日もScheckinへ。

英語が話せるおにーさんがいなーい。

でもなんとかおばさんが理解してくれて(指をさしてein stückください。と。ein stückが合ってるのかも分からないけど欲しいものが買えたから気にしない)なんとか入手(笑)

チーズの話をしてる時に、Cが「カウンターでものを買うときは、"Das war's" てのを使うんだよ。that's allって意味。だいたいカウンターの人は alles?とかnoch etwas?とか聞いてくるから。」って教えてくれてたのに、カウンターのおばさんが多分「これで全部?」って聞いて来た(と思う、笑)のに、反射的にNeinと言ってしまい、Neinと言ったのに次の注文をしないのでおばさんを非常に混乱させてしまった。ちょっと切れ気味に「まだ何か買うの?」ってもう一度聞かれたけど。次は das war's、das war's、、、。こういう状況にならないと絶対覚えられない。実際せっかくCが教えてくれたのに、まったく覚えてなかったし。

うしろにある Actimelってのは「ドイツのヤクルト」とCとDと話してる時に話題にあがったので買ってみた。


結構なじみのあるチーズだよね。名前は知らなかったけど。
中目黒の燻製 apartmentに行った時にたべたスモークチーズに似ている。あの時もこんがり焼かれたスモークチーズが美味しすぎて、買って帰ったんだった


昨日と同じようにパンにのっけて焼いてみる
もうちょっとしっかり焼きたかったけど、パンが焦げて来ちゃったので無念のトースター排出


でもむにゅーーーんてのびるチーズが美味しすぎ。
味から言ったらレブロションのほうが好みだけど、ビールにはこのスカルモッツアのほうが合う。絶対。

ぜんぜん関係ないけど、今日日本の同僚とチャットしてる時に、「xxは多くの場合、無茶なお願いをしてくる」と書いたんだけど、そしたら「なんでそんな翻訳口調なん。くすりとしたわ」と言われて。最初は何を言われてるか分からなかったんだけど、「多くの場合」ってのが口語じゃないなってことに気づいた。最近UIの翻訳を気合い入れてやってたせいかもしれないけど、たしかに変だな、って思って、言い直そうとしたけど、most of the time、の自然な言い方が分からなくて。「『たいがい』やろ」って言われたけど、なんかそれも関西の人は言いそうだけど、私は言わない感じだし、、、。
ほとんどの場合、も違うし、だいたい、も違うし。

かなり長い時間正しい表現は何だろうと考えていた(笑)



「xxは無茶なお願いをしてくることが多い」だな!(今思いついた!)

私は海外に住んでも、外資で働いても、「グローバルなオポチュニティ」的な日本語に無意味なカタカナ語を混ぜるようには絶対なりたくないって思ってるけど、ドイツにきてから、ドイツ語も全く分かんないままなのに、英語も何故かどんどん忘れるし、大切な母国語もおかしくなったら、泣く。

まじめな話、私は常に言語はパーソナリティーや思考に大きな影響を与えると思っていて、「私(I)」を主張しない/強調しない言語体系というのは、日本人の「和」を大切にする文化を形成するのに大きな役割を果たしていると思う。人を名字で呼ぶのが当たり前なのも「個」ではなく「個人は何かの『和』の中の一人」という集産主義の現れと思う。日本語が単語や文法そのものよりも文脈が大事で暗に何かを意味する方法が沢山ある、という言語というのもそれで、そういう言葉を使っているから、人の隠れた気持ちを読み取る能力とかが築かれてるのだと思ってるし。日本が優れているとかそういう議論ではなく、私は単に日本人で私の人格は日本語に基づいて形成されてるから、そういう文化を自分の中から失いたくない。「それでは海外ではやっていけない」とみんなから言われるけど。まあ、英語ができない言い訳かもしれない。

日本のお客さんと話す機会がまたできるといいな。唯一わたしが綺麗な日本語を使う場所。

2 件のコメント:

  1. がんばれ!生粋の日本人!^^/

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    1. 生活してる中で日本語を使う機会は減ってるので(かといって英語が増えているわけでもないけど。ましてやドイツ語、、涙)、ブログが日本語で自分を表現する場になってます。綺麗な日本語はつかってないけど、笑

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