前もってアメリカから数千ドルを送金してあったので、残高は大丈夫なんだけど、問題は保証金の口座。
ドイツでは保証金を支払うのに、大家さんと連名の保証金専用の口座(Mietkautionskonto)を開かなくては行けないんだけど、この口座は大家さんが開くか、賃貸人が開くかの選択肢があり。
今のアパートは前者だったので、指定された口座に振り込むだけで済んだんだけど、新しいアパートは、大家さんがアメリカ在住ってこともあって、賃貸人の私が開かなくてはいけない。
ドイツに来たとき、銀行口座を開こうとはしたけど、滞在許可も、就業許可もなくてぜんぜん開けなくて、結局インターネット専用口座が唯一開けたので、銀行口座は持ってるんだけど、インターネットバンクなのでセービングアカウントもないし、ましてや保証金の口座など開けるはずもなく。
Dにヘルプをお願いして、Dのメインバンクに連れて行ってもらう。
Dが銀行の人に説明してくれて、パスポートを渡したんだけど、やっぱり滞在許可と就労許可がないことが問題になり。窓口の人がどこかに電話して確認してくれたんだけど、「滞在許可と就労許可がないと口座は作れません」とあっさり却下。
、、んもう。分かってたけどさ
もちろん「開けなかったらどうしよう?」って焦るんだけど、なんかもうドイツで何かをする時にトラブルなしですすむわけがないという自覚がそろそろ出来てきたので、「まあなんとかなるさ。払う意思はあるんだし、いざとなったら家賃の口座にとりあえず振り込むことが可能か聞いてみればいい(誰かに聞いてもらうんだけど、笑)し」みたいな。でも楽観思考になったわけでは決してない。
で、「他の銀行もあたってみよう」ということになり、道すがらにあった「Banco Santander」へ。この銀行はスペインで一番大きな銀行らしい。
待合室的なところでしばらく待って、担当の人が開いたので、Dが「保証金の口座を作りたいんだけど」って聞いてくれたんだけど、「当行は保証金の口座は扱ってないです」と言われて終了(涙)
次はさらに道すがらにあった「Targo Bank」という銀行。
「これ、どこの銀行?」ってDに聞いたら「わかんないけどとりあえず行ってみよ(笑)」と。
で、また窓口の列に並んで、Dが保証金口座を開きたい旨を伝えて。
「パスポートありますか?」
「賃貸契約書ありますか?」
「住民登録ありますか?」
といろいろ聞かれて、Dが就業許可は既に承認されてるけど、まだ仮ビザ(Fiktionsbescheinigung)しかないことを説明してくれたり。しばらくDが窓口のおじさんと話してた後、「保証金口座だけを開設するには15ユーロ必要です」と。なんか大丈夫っぽい?!
窓口のおじさんは英語も話せて、Targo Bankがフランスの銀行であること、もともとシティバンクだったことなどを説明してくれた。Dにも「いまならいいオファーありますよ(笑)」とセールスも怠らず。
しばらくおじさんががしがしなんかを入力してて、「担当に引き継ぎますのでしばらく待ってくださいね」と、待合室へ。
、、、開設できるかな? 期待もあり、まだ不安もあり。
待ってる間も「なにか飲み物いかがですか?」と聞かれて、コーヒーをもらったり。ドイツでは当たり前らしいけど、ただ口座開設するだけですごいサービスだな。
しばらく待って、担当の人に引き渡しをされて、オフィスに案内される。
パスポートを出し、賃貸契約書を出し、住民登録証を出し、つつがなく処理がすすんで行く。
「アメリカに税金払ってますか?」と聞かれて「はい」と言ったら、タックスIDか、SSNが必要ですが持ってますか?と聞かれたので、おおそれは予測してなかったと思いつつも、SSNは常に携帯してるので(カードじゃなくスキャンしたものをセキュアなクラウドにアップしてある)、助かった。
全部の処理に40分ぐらいかかったかな。
「それではこれが保証金口座のIBANとBICです。指定の金額をここに振り込んでくださいね」
「この書類3枚に、それぞれ家主のサインをもらって、郵送するか、持って来てください」
と言われて、おおおおおおーーーー!!ひらけたーーーー!!!
担当の人もものすごい親切で、基本はドイツ語での説明だったんだけど、私が「???」って顔をしてると英語に切り替えてくれたり、私がDに質問したら、ドイツ語への翻訳必要なく英語でこたえてくれたり。
あとは口座開設手数料の15ユーロを窓口で支払って(担当の人がわざわざついて来てくれた)、口座開設かんりょおおおおおおおおおおお
ありがとう Targo Bank。
Dも「ここのサービスはほんと素晴らしいね。ありえないぐらいみんなフレンドリーだった。僕も本気で口座開こうかと思ったよ、笑」と言ってたので、アタリをひいた感が半端ない。
貯金する余裕は今はないけど、就労許可が取れたら、ここに貯蓄口座開こうかな(笑)
会社に戻って、早速保証金を振込。
家主のサインをもらわなくてはいけない書類は、スキャンして、ブローカーさんに送付。
明日念のため誰かに確認の電話してもらおう。
残りのTo Do
- 大家さんにサインをもらったら、銀行に持っていく
- 銀行でステートメントをもらって、ブローカーさんに送付
開けてよかった。
滞在許可も就労許可もない人が保証金口座を開くのに必要な書類を覚え書き
滞在許可も就労許可もない人が保証金口座を開くのに必要な書類を覚え書き
- 賃貸契約書(Wohnraum-Mietvertrag)
- 住民登録証(Meldebestätigung)
- パスポート
- 仮ビザ(Fiktionsbescheinigung. 持ってればの話)
- アメリカに税金を払っている場合はSSN
- 雇用証明か雇用契約書(今回必要なかったけど、最初の銀行では聞かれた)
一番大事なのは1個の銀行でダメって言われても全部の銀行でダメということではないこと。
ーーーーー
ところで今朝会社に出社して、まずはCEOのところへいって「アパート契約できました!」と報告。「よかったねー」と言われて「ほんとラッキーでした。大家さんがアメリカに住んでて、私がアメリカの会社に所属していることがそれほど問題にならなかったみたいなので」と。
でいつものようにオフィスに向かう道すがら、すでにオフィスにいる人たちにもるげんもるげん言いながらてくてく歩いてたら、Iが「ちりー、ちょっと待って!」と言うので「なになに?」って立ち止まったら、
「アパート見つかったんだってね!おめでとう。これ、多分必要になるんじゃないかとおもって(笑)」とIKEAのカタログをくれた。
優しい世界。
トラブルは多いけど(笑)ほんとに私素敵な人たちに囲まれてるんだなと再認識。
おめでとう~!ちりさんに会って色々話を聞いたばっかりだからというのもあるけど、皆優しくてこっちまで涙出る~。いい人達に恵まれて良かったね!これからちりさんの引越しブログ~家づくりブログが楽しみだ~!
返信削除部屋づくりは楽しみだけど、先立つものがなさすぎるわ(笑)
削除昨日一日で3,000€が口座からなくなり、月末にはダブル家賃でまた3,000€、、、。そして残高が増えることのない日本の口座からは年金保険料が120万円ひかれた(笑)どうやって生きていこう、、。
まずは最小限(電灯、マットレス、冷蔵庫、洗濯機)とダンボールで強く生きていきます、笑