2016/03/12

ワイナリー & ドイツからの挑戦

今日はCとふたりで Pfalzのワイナリーへ。
ここ数週間ほんとに気持ちが落ちてて外に出る気も、人と話す気もしなくて週末はずっと引きこもっていたけど、引きこもってばかりではまたアメリカを去る時に思った「あれもしておけば」「これもしておけば」という後悔をすることになるし。

「天気もよさそうだからぶどう畑をハイキングしよう、ハイキングできる靴持ってる?」ときかれ、私はハイキングをするような人種ではないけど、アメリカでナショナルパークツアーをした時に、さすがに普通のスニーカーじゃあれかと思ってちゃんとしたハイキングシューズを買ったので、「あるよう。ハイキングしないけど」と。

車だとあっという間の Pfalz。
でも電車もあるので車がなくてもこれなくはない(来る気はしない)。


「アーモンドの花がそろそろ咲く頃なんだよ」と言われていたんだけど、正直アーモンドの花ってどんなん?っていうレベルの知識で。
「ほら、あれがアーモンドの花だよ」と教えてもらった先にあったのは、、、

桜じゃないですか。

もちろん桜じゃないけど、色も、形も桜にそっくり!
違うところといえば、アーモンドの花はメインの枝から直接咲いていることぐらい?


「まずは僕のおすすめのワイナリーに行って、ワインを買おう」
と連れて行ってもらったのはGebrüder Andresというワイナリー。Andres兄弟がはじめたワイナリーなのでGebrüder Andresらしい。


エチケットがかわいいいい


んでテイスティング。やぱドイツなのでリースリングから。2014年ビンテージのForster Mariengarten。
リースリングだけど、そんなドライじゃなくて、かなりフルーティー。
説明にfeinherbと書かれていて、「feinherbって何?フルーティーって意味?」って聞いたら「trocken(辛口)」と「halbtrocken(中辛口)」の中間ぐらいのものらしい。
ドライなワイン、って言うけど、ドイツでも同じで、trocken。trockenという単語は衣類乾燥機を探していた時に(まだ買ってない)学んだので、ああ、dryerだもんな、、と変になっとく。


このリースリングはかなり好み。
次に試したのは同じく2014年のロゼ。
正直ロゼワインってあんま飲む機会が今までなかったのでよくわからない。
真剣に味見してて、なくなる直前に「あっ、写真!」と思って取った時には既に遅い感じ(笑)


Cはロゼのほうがお勧めといってたけど、私はやっぱりロゼに慣れてないので、リースリングを1本購入。しかしカリフォルニアのワイナリーとかだと、テイスティングするだけで20ドル30ドルが飛んでいったけど(まあ、単価が高いワインではあるけど)、ここは全部無料!しかもしっかり楽しめる量ついでくれるし。

テイスティングをしている間、Cがワイナリーの人とずっと何かを話してたんだけど(ドイツ語なので全く分からない)、アーモンドのお花のフェスティバルみたいなのがやってるかどうか聞いてくれてたみたい。「今週の日曜日は選挙の日だから、大々的に宣伝はしてないけど、やってるみたいだよ」ということで、車ですこし移動して、いざハイキング。

ぶどう畑で育てられている品種の説明。ドイツ語なので読めませんが


Cが撮ったアーモンドの花の写真。iPhoneでなんでこんなbokehな写真が撮れるんだ!


なんかこの景色はとてもドイツな感じがした。


寒い日だったけど、ぶどう畑に沿う道のりにところどころに設置してあるテーブルとかで、ワインを飲みながらピクニックしている人たちがいて、なんて優雅なんだろう、、、と。でもまだそののんびり感を楽しめる年齢には達していない(多分)


そして1時間ほどハイクしてたどり着いたフェスティバル会場。
くすんだ空気だったけど、広大な景色!


レストランでなんか食べる?って聞かれたけど「いや、ソーセージ食べたい」って言ってたのに、これを見たらおもわず「これを食べたい」と(笑)


Cはアーモンドソーセージってのを試してたけど。


で、またワイン。これ、ビールじゃないんだぜ、、、0.5リットルの印が見えるかい、、、。

とはいっても全部ワインではないんだけど、ワインを炭酸水で割ったもの(Weinschorle)
ただ、ふつうワインショーレっていうと、ワインと炭酸水が最大でも1:1ぐらいなのが普通だけど、ここはワインの生産地なので、「水よりワインのほうが安い」という理由で、ワインと炭酸水の割合がちょっとおかしいことになってるらしい。8:2とかともすれば9:1ぐらいの(笑)

炭酸水で割ってあるのでかなりごくごく飲めるんだけど、さすがに1杯飲んだあとは「お、よっぱらってしまったかも」と感じる状態に。
ちなみにお肉はやわらかったけど、めっちゃしょっぱかった(笑)ソースもあまり好みじゃなくて、甘いマスタードで食べたかった、、って感じ。

アーモンドのフェスティバルなので、アーモンドを砂糖でコーティングしてあるお菓子を買った。


ぽりぽり食べながら、帰途につく。また1時間のハイキング。運動不足とアルコールのせいでけっこうふらふら。

そして一路カールスルーエに戻って、Cは友達とのお誕生日会があるとのことで、私は「夕ご飯一緒に作ってたべましょー」と誘ってくれたEのうちへ。直通トラムが使えなくなったので歩くしかない。足いたいよ、笑

Eもワイナリハイクに誘ったんだけど、「シーリングライトを買いに行きたい」と言って参加できなかったので、「シーリングライト買えた?」って聞いたんだけど、「買えたけど、まだ取り付けてないの。自分ではできないからMにやってもらう」って言うので、「そんな男に頼らなくても私たちだけできっと出来るよ!」って言ったら、「出来たら『私たちに男の助けはいらない』って証明になるわね」って言うから、「やってみようよ!!」と。
私も正直高所恐怖症だし、はしごの上にたつとかあまり好きじゃないけど、今のEを元気づけるにはやるしかないという使命感。

高ささえ克服できれば(Eのアパートはまじで天井が高い)ライトを天井に着けるぐらいなんでもないと思ってたけど、、、、

、、ごめんドイツ。なめてたよ

天井についてるのはこんなもの。日本みたいにくりっぷおーんって出来るのかと思ったらそうじゃないのね。


しかもEがダイニング用に買ったランプは展示品だったみたいで、いろいろ付属品がない(笑)
思うに、この白い丸いやつは、前の住人がライトをつけてた残骸なのね(仕組みがわからないからそれに気づくのに時間がかかった)。しかもライトのケーブルをレゴみたいなやつにはめ込むのかと思ったら、それも違って、これも残骸だと気づくのにかなりの時間を要した。
だいたいどこをどうつなげばよいのか分からないので、Eが廊下用に買った別のライトの説明書をひっぱりだして、配線の仕組みを調べてみる。
調べたら、だいたい普通は3本ケーブルがあって、アース(黄色か緑)と、ニュートラル(N:茶色か黒)、ライブ(L:青)色に従って配線するらしい。黄色と茶色て紛らわしすぎでしょ

ということはもともとついてたレゴ部分(ちなみにドミノというらしい)は外さなきゃいけないってことで、、、

、、っていうか、、、ペイントでケーブルの色見えねえよ、、、。

なんか前にも書いた気がするけど、ドイツってもっと洗練されているのかと思ったよ、、、アメリカとかわんないじゃん、、、?
作業中はブレーカーを落とさなきゃいけないので、真っ暗な中、ヘッドライトを頭につけて(あほっぽい)マイナスドライバーでドミノを外していく。
で、ランプを一時的に天井についてたフックで固定して(これもまた残骸、でもあってよかった)、新しいドミノの中にケーブルを配線。

「とりあえず固定するまえに電気がつくか見てみよう」とブレーカーをあげたけど、、、

点きません。

、、なんで?
配線ごときミスする私じゃないんですけど(腐っても工学部だしアメリカで培ったDIY能力は確かに存在する)

もちろん壁にスイッチがあるので、「壁のスイッチがオフになってるのかもね」と言ってスイッチを触ってみたいんだけど、大体どっちがオンなのかもわからないし、スイッチのオンオフクリック感が全くない。
「ねえ、このスイッチなんかおかしくない?クリックしないよね」って話してたんだけど、「ここに引っ越して来たときに、Mが全部スイッチはずして掃除ししたんだよね」っていうから、「うーん、それが原因かも、、、」て言ったんだけど、さすがに私もドイツの電気の配線したのなんてはじめての経験で、自信がなかったので、「本気で悔しいけど今日はあきらめよう」と言って、あきらめることに。

で、1時間ぐらいあとにMが来たんだけど、「私たちが今日成し遂げたことを見てよ」といってランプを見せたけど「でも点かないんだよ。私は配線は間違ってないと思う。スイッチがおかしいと思う」と言って、私たちは夕食している間に、Mがスイッチを確認。スイッチをあけたまま、ブレーカーをあげて、、、スイッチをかちっ、、、

つつつつつつつつ 点いたーーー!!!!

Eがほんとにほんとに幸せそうな笑顔で、「やったー!!」って私にハグしてきて。
スイッチを直したのはMなので、全部自分たちでやったわけじゃないけど(でも掃除したときスイッチをちゃんと戻さなかったもMだ、くそう、お前のせいだ!)、Eのほんとの心からの笑顔を見たのは久しぶりだったので、頑張ってよかったとおもえた。

実ははしごの上の作業は死ぬほど怖かったです、笑。

2 件のコメント:

  1. ドイツでもDIYですか〜w
    そんな作業はしなくてもいい環境だと思ってたんで。
    たくましくなりますねぇ。
    ワインやビールも浴びるほど飲めるなんて羨ましい〜。
    ドイツのワイナリーも素敵ですね!

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    1. そなんですよ、、、ワタシもそう思っていた時期がありました。ワタシは家具付きの賃貸なので、何一つ自分でやることはなかったですが(その分家具代が家賃に含まれるので高くなりますが)普通に賃貸が「空間」で提供されることが多いらしい(キッチンも何もついてない)し、ドイツ人ってアメリカ人よりもDIY好きらしいです。家の内装改築とか普通に自分たちでやっちゃうみたい。ワインやチーズはやっぱりフランスにはかなわないと思いますが(ドイツのワインはほんとリースリングしか分からない)、ビールはほんとどこで飲んでも美味しい。そして安い。(0.5リットルが3-4ユーロぐらい)自分がこんなビール好きになるとは思ってませんでした。アメリカ時代からいろいろビールを教えてくれたドイツ人にほんと感謝です。

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